母乳・おっぱいのトラブル

当院では「母乳での育児」を推進しており、希望されるママのサポートを行なっています。
お産後の入院中は赤ちゃんにお乳を飲ませやすいような抱き方、飲ませ方、時間などを支援いたします。
さまざまな母乳・おっぱいのトラブルを解消するために助産師が丁寧でやさしい指導をさせていただきます。

毎週、月曜・水曜・木曜・土曜の朝に開催しています。※要予約

このような
お悩みはございませんか?

  • おっぱいが痛い
  • 乳腺炎かもしれない
  • お乳が張って痛みがある…
  • お乳がうまく吸えない…
  • 母乳の出が悪くなった…
  • どれくらい母乳が飲めているのか不安…
  • 母乳を吐いてしまう…
  • ずっと泣いていてどうしたらいいのか分からない…  など

当日の9時30分までにお電話ください。

そのお電話で何時にご来院いただくか予約をいたします。

赤ちゃんが乳首を吸うことで、お母さんの体内では「プロラクチン」と「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。プロラクチンは母乳を作る働きをし、オキシトシンは作られた母乳を乳腺から乳頭へ押し出す役割を担っています。これが母乳を分泌するための自然な仕組みです。
生まれてすぐの赤ちゃんが、おっぱいを欲しがるタイミングで正しく吸いつくことができると、このホルモンの分泌が促され母乳が出やすくなります。そのため赤ちゃんのおっぱいの吸い方のリズムを整えてあげることが母乳育児をスムーズに進めるポイントとなります。

出産直後はまだ母乳の分泌量が少ないことが多いですが、赤ちゃんが頻繁に吸うことで刺激が加わり、次第に分泌が増えていきます。一般的に、産後2~3日ほど経つと母乳の分泌量が増え始め赤ちゃんが必要とする量に近づいていきます。

お母さんが初乳を与えることは、赤ちゃんを守る大切な第一歩です。初乳には免疫を高める成分が多く含まれ、赤ちゃんの胃腸炎や気道感染症、小児肥満のリスクを減らす働きがあります。
さらにお母さんにとっても糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんの予防につながるとされています。

母乳育児のコツ

・赤ちゃんが欲しがるたびに、欲しがるだけ吸わせます(時間を制限しない)。
・お母さんが前かがみの姿勢であげるのはNGです。
・ブラジャーを使う場合は通気性が良く、締め付けないものを選んでください。
・授乳の前後に乳房を拭く必要はありません。
・乳房に直接触れるパットやタオルは清潔なものを使い、こまめに換えましょう。

母乳授乳の目安(新生児〜3か月頃)
月齢授乳回数(1日)1回の授乳時間ポイント
生後0〜1か月8〜12回片側10〜15分
(両側で20〜30分)
胃が小さいので少量を頻回に。夜間も3時間ごとに。
生後1〜2か月7〜10回片側10〜15分赤ちゃんのペースが少し安定。夜中の授乳はまだ必要。
生後2〜3か月6〜8回片側10〜15分飲む力が強くなり、授乳間隔が2〜3時間空くこともあります。
  • 吐き戻しが多い場合は、授乳後に縦抱きでゲップをさせると安心です。
  • 体重の増え方やおしっこの回数を目安にしながら心配なときは助産師にご相談ください。
小児科検診
育児中の困ったり、悩んだりした時は1人で悩まずにお気軽にご相談下さい。

産後直後から数日間、お母さんのからだとこころは大きな変化を迎えます。
そのため、ちょっとしたことで不安になったり、気力が湧かなかったり、眠れなくなったりすることがあります。これは「マタニティブルーズ」と呼ばれるもので、産後のホルモンバランスの変化によって感情が不安定になる状態です。

この時期は無理をせず十分に休息をとることが大切です。
また一人で抱え込まず、お父さんや家族、友人に悩みを聞いてもらいましょう。自分の気持ちを押さえつけず、ありのままを受け入れることも心の負担を軽くする助けになります。

マタニティブルーズは全体の半数ほどのお母さんが経験するといわれており、ごく一般的な産後の心身の変化です。多くの場合、産後10日ほどで自然に落ち着く一過性のもので、特別な治療を必要としません。しかし、2週間以上続く場合や気持ちの落ち込みが強くなる場合は「産後うつ病」の可能性もあります。その際は、早めに相談することをおすすめします。

※他院で出産された方でも相談可能です。
※「こんな悩みでもいいのかな」等、抱え込まずになんでも気兼ねなくお尋ねください。
※お子さんといらっしゃる場合は、おむつやミルクなどの必要な育児用品をご持参ください。
※お電話の前に、体温を測定してください。